« 成長と虚無 | トップページ | 躍動 »

消える証拠

だんだんと
自分の存在を証明する
数々の証拠が消えてゆく。
その時生きていたという
唯一実感できる証拠が
一つずつ一つずつ
消えていくのがわかります。

自分は
どこへ向かうのでしょうか。
自分は
何を探しにいくのでしょうか。
自分の生きている証が
消えていく今
何をよりどころとして
何を求めて
何をすればよいのでしょうか。

目の前にある
山積みの課題を
一つずつ一つずつ
こなしていくその過程で
自分を見失いそうになったとき
自分を教えてくれるものは
今どこにあるのでしょうか。

そのためだけに生きてきた。

独立できない自分が情けない。
確かに自分は
自分という個人が生きていたと
昨日まで思えていたのに。
昨日と今日の間に
見えない境目があって
その境目を跨いだ自分が
明るい未来を夢にみて
跨いだ自分が逆に
生きるための灯を失った。
生かされている現代の人間にと
唯一の自信は
神様が与えてくれた一期一会。

その意味くらい知っていた。

それでも
心が理解してくれなかった。
身体では理解していた気がした。
精神と身体が
その時別々の意志を持っていた
そんな気がした。

神様の定めなさった
自らの天命を遂行するために
自らの証拠を
生きている証拠を
一日も早く見つけたい。
儚く脆い
無意味な証拠を求めたい。

でも、総てに意味を持たせる、
絶対的なモダニズムが
崩壊しつつある今、
証拠って何だろ?

|

« 成長と虚無 | トップページ | 躍動 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/175880/48949515

この記事へのトラックバック一覧です: 消える証拠:

« 成長と虚無 | トップページ | 躍動 »