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春雨の降る夜

やさしく、そして静かに降る雨
じわじわと大地を冷やして
その悲しみを増幅させる
根をしっかりと張らない大樹は
希望と夢で出来ていた大樹は
しずかな雨とともに崩れ去る

はかないのだ。
現実とは何も知らずに降り懸かってくる。
冷たく、そして静かに。
そして僕の体を蝕んでいく。
僕の知らないうちに。
希望とは崩れるもの。
大きければ大きいほど、大きく崩れていくもの。

温度のあるものだって
その悲しみはしらない
知ることのできない大きな悲しみ
体感することのできない未知の悲しみ
結局自己防衛という
希望も夢もない冷たい動きが働く

知らないだろう
知るはずもないだろう
人は作っては崩す
どうせ崩れるとわかっていても作る
そして、自分で崩す。
それが人間だ。

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